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こんにちは！宏樹です。
スズキがトヨタの車を販売していることをご存じですか？
昨年スズキ アクロスという車がイギリスで販売開始になりました。トヨタからのOEMモデルです。
ここでは、アクロスを掘り下げていくだけでなく、さらにトヨタとスズキの関係にも触れていきたいと思います。！
宏樹のワンポイント紹介！
スズキ アクロスは、2020年にイギリスから販売開始になったモデルです。同モデルは、トヨタのRAV4をベースにスズキ車っぽく仕上げたプラグインハイブリッドモデルです。
ヨーロッパは、ガソリン車やディーゼル車の環境汚染に対する批判が強い地域です。すでに車も電化への道を歩み始めています。一方日本はどうでしょうか。まだまだ石油由来で動く車が多いといえます。
スズキ アクロスとトヨタRAV4のエクステリアって？
フロントビュー
フロントマスクは、RAV4と結構違う印象になっています。RAV4がイカツイ雰囲気なのに対して、アクロスは、シャープな印象に仕上がっています。
大きな違いは、ヘッドライトのディテールが異なるのと、バンパーやグリルのデザインがスズキのスイフトなどに近い雰囲気になっています。もちろんエンブレムは、スズキです。
引用：トヨタ公式HP
宏樹のワンポイントアドバイス
スズキ アクロスと聞くと40～50代の方は、バイク？と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そうなんです、日本では、アクロスというバイク販売もありました。1990年代です。
スズキだけではないのですが、海外販売モデルに昔使用していた名前などを付けるということが多くあります。今回のアクロスもその一つであるといえます。
リアビュー
リアビューをよく観察してみても、大きな違いがないといった印象です。それぞれエンブレムが違うといった程度ではないでしょうか。
やはりエクステリア上の大きな違いは、フロントフェイス部分であるといえるでしょう！
引用：トヨタ公式HP
宏樹の勝手目線！
時代によって、さまざまな手法が取り入れられながら進化してきた車の世界ですが、最近はメーカー同士がタッグを組んでいろいろ車を製造・販売することが多くなってきているような気がします。
それは、生き残るための手法でもあり、残念ながら同じような車になっていくという結果にもなります。
スズキ アクロスとトヨタRAV4の内装って？
基本的な内装でのコンポーネントは、RAV4であるといえます。ステアリングホイールのエンブレムマークがメーカーごとになるのと、シートデザイン（カラー）が、アクロスとRAV4で変更されています。
引用：トヨタ公式HP
宏樹のワンポイント！
OEM供給するモデルは、当然する側とされる側で売買が行われます。もともとのデザインや内装から変更点が多くなるほど、購入する側の購入額は上がっていくことになります。
OEMを受ける側が、高額な購入価格になると、利益の関係からエンドユーザーへの販売価格を上げることになり、結果的に販売競争力が落ちてしまいます。ある程度の範囲での意匠変更となる場合が多いと考えます。
もちろん足回りは、スズキマークのホイール
基本的なコンポーネントは、トヨタRAV4
引用：トヨタ公式HP
まずHVは、走行しながら充電するだけなのに対して、PHVは充電コンセントがあり、家庭や充電ステーションなどで充電もできる。もちろん走行しながらの充電もする。
HVよりも容量の大きいバッテリーを搭載しているモデルが多いから、EV走行距離が長いという利点がある。車両価格は、HVよりもPHVの方が高いモデルが多いという3点に多きな違いがあります。
RAV4のデータをみると、EV走行距離がWLTCモードで、95㎞可能になっています。100Vの家庭用充電で27時間、200Vの家庭用（工事必要）充電で5時間半で充電可能です。
数ヵ月前までRAV4の受注が多く、生産が追い付かないことから受注停止になってもいました。人気のあるモデルであることがうかがえますね。
OEMをおさらい
「Original→本来の」+「Equipment→製品」+「Manufacturere→製造業者」の頭文字をとり、OEMと呼んでいます。
自社で製造した製品を自社ではなく、他社で販売することを意味しています。自動車業界がこの手法を多く取り入れています。
メリット
- 供給する側は、自社の製造数を上げられる（売り上げを上げられる）
- 供給される側は、製造していないモデルなどを取り扱える（売り上げが上がる）
デメリット
- 車業界で一番大きいデメリットは、リコール処理の台数が多メーカーに渡る。
- 結果的にニーズを広げただけで、販売数量が伸びないことがある。
宏樹の勝手目線！
OEMは、自動車業界では非常に多く取り入れられています。OEMだけでなくエンジンのみ供給、シャーシのみ供給など細かいパーツなどを含めた場合、かなりのやり取りがメーカー間で行われています。
それはそうと、、、トヨタとスズキって？
みなさんは、不思議に思いませんか？トヨタといえばダイハツという印象がありませんか？なんでスズキにOEM供給をすることになったのでしょうか？
ここでは両社の思惑を踏まえて、簡単にわかりやすく解説していきたいと思います。
スズキ側として
引用：スズキ公式HP
スズキは、ヨーロッパ方面での製造・販売を行っていますが、ヨーロッパの環境促進という理念から、EVもしくはPHV、そしてHVというモデルを早期に開発する必要がありました。
同社では、強力なHVやPHVモデルを現在多く保有していません。また設計・製造する時間も足りない状況です。そこで、トヨタのHVやPHVモデルをOEM供給してもらうことで、環境に厳しいヨーロッパでの販路拡大を行えることになります。
今後は、ヨーロッパだけではなく、スズキの強みであるインドや東南アジアなどの地域にもHVモデルを展開することで、販売数量拡大の推進が出来るように計画が進行しています。
トヨタ側として
引用：トヨタ公式HP
2016年にスズキとトヨタは、業務提携に向け検証を開始していました。トヨタとスズキは、お互いの弱い部分を補い、世界に通用する車メーカーになるための協議を始めたということです。
もちろんトヨタは、ダイハツという小型車を製造・販売するメーカーを所有していますが、ダイハツの強みは、マレーシアやインドネシアなどの少し狭い範囲の地域になっているのが現状です。
小型を得意とするスズキが培ってきた世界販路を、トヨタも活用していくことで販路拡大ができることになります。
アクロスを日本で乗ることはできるの？
結論からいうと、輸入業者から輸入してもらうことで日本で乗ることができます。ただ費用的に正しい選択かどうかは別の話と言えるでしょう。
日本国内RAV4の車両価格
| グレード名 | シフト | 駆動方式 | 定員 | 価格 |
| Ｇ | CVT | フルタイム4WD | 5名 | 4,690,000円 |
| Ｇ Ｚ | CVT | フルタイム4WD | 5名 | 4,990,000円 |
| ブラックトーン | CVT | フルタイム4WD | 5名 | 5,390,000円 |
スズキ アクロスのイギリス販売価格は、£45,599です。日本円にすると590万円となります。外国から輸入する費用などを考えて購入することが大事でしょう。
こちらの記事も→アクロスの日本での価格は？日本でも発売される？ヨーロッパから輸入できる？【RAV4-PHVのOEM】
まとめ
イギリスで販売開始になったスズキ アクロスのお話をしてみました。ここで少しまとめてみます。
- トヨタからOEM供給されたPHVモデルがアクロスです。
- エクステリアでは、フロント部分にスズキを感じるデザインがあり、そのほかは基本RAV4です。
- 今後トヨタとスズキの業務提携関係は強化されていくと予想します。
今後の楠間社会の変貌に併せて、これからももっと多くのOEMや資本提携などが展開されるのではないでしょうか。
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