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2017年12月に発売された新型クロスビー。
発売から1年半が経って、街中で見かけることも増えてきました。
その駆動方式は2WDと4WDの２種類ですが、違いはどこにあるのでしょうか?
この記事では「そもそも4WDってなんなの?」というところから、クロスビーの4WDと2WDはどう違うのか、雪道での走破性はどうなの？というところまで、わかりやすく解説していきます!
《クロスビー》そもそも４WDとは
逆に2WDというのはあまり聞いたことがないわね
2WDにもいろいろ種類があるけど、クロスビーは「FF」って呼ばれるタイプの2WDなんだ。
Front-engine（フロントエンジン）Front-drive（フロントドライブ）の略。
エンジンがフロント（前）にあり、前輪が駆動するクルマのこと。
エンジンからの動力を直接受けて回るタイヤのこと。
そのタイヤを「駆動輪」と呼ぶ。
FF車では駆動輪は前の２つのみです。
ということは後ろのタイヤは自分で回ってるのではなく、前輪に引っぱられてるということになりますよね。
図にするとこんな感じです。
「自力で回るのは前輪だけ」という仕組みそのものに、FF車の弱点があります。
4WDとの違いも見ながら、比べてみましょう!!
《クロスビー》FFと4WDのメリット・デメリット
ハマりにくくて悪路に強い「4WD」
普通の路面であれば、「前輪が回って後輪を引っ張る」FF方式でも「4つのタイヤが全て回る」4WD方式でも問題なくクルマは走ります。
しかし、こんな状況ではどうでしょう?
ツルツルに凍った水たまりに、前輪が乗り上げてしまったときにどうなるか?
そう、FF方式では頼みの綱の前輪が滑ってしまい、身動きが取れなくなってしまうのです!!
一方4WDでは、後ろのタイヤがちゃんと地面をグリップして回転してくれるので、無事に脱出できますよね。
そんな時は4WDならスムーズに発進できるんだ
現実的には4輪それぞれが接している地面の状態は違いますが、タイヤのどれか一つでもちゃんと地面をグリップできていれば動くことができる、というのが4WD車の長所といえます。
4WDは凍結路面の他に、ぬかるみや砂浜などで真価を発揮します。
ざっくりと、4WDの方が悪路に強いと考えていただければ間違いありません。
シンプルイズベストの「2WD」
2WDにもメリットはある。だからみんなどっちにするか悩むんだ。
2WDは4輪すべてにエンジンの力を伝える機構がないため、4WDに比べて機構がシンプルで済みます。
シンプルだということは、
- 値段が安い
- 車体重量が軽い
ということにつながりますよね。
これだけでも何となくうれしいんですが、メリットはまだあります。
重たいものより軽いものを運ぶ方がラクなのは人間もクルマも同じです。
クルマにとって「ラク」ということは、つまり燃費がいいということです。
「軽い」ということは、燃費の良さにつながるのです。
また自動車には「重量税」という、重さに比例して課税される税金があるので、税金の面で有利になることもあります。
（が、クロスビーでは2WDと4WDで重量税に違いはありません。残念!!）
また余計な機構がないということは、そのぶんのスペースを車内空間にまわすことができるということでもあります。
結果的に2WD車は4WD車よりも車内空間が広い場合が多くなります。
それぞれのメリットとデメリット
2WDと4WD、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみましょう。
加速性能や小回りは、駆動方式のせいでどうしても4WDの方に軍配が上がります。
しかしこれらの2WDの弱点はメーカーも技術力でカバーしていますので、クルマ好きでなければ気になるほどではないと思います。
見た目にも違いがあるわけではありません。
2WDと4WDのどちらを選ぶかは、突き詰めると「コストや快適性を取るか、走破性を取るか」という部分が最大の焦点になってきます。
と、ここまでは一般的な2WDと4WDの違いの話です。
クロスビーにはクロスビーならではの2WDと4WDの差がありますので、次はそこに注目してみましょう!!
《クロスビー》ドライブが楽しくなる4WDシステム
引用：スズキ公式HP
クロスビーの4WDには、スイッチ一つで4つの走行シーンに合ったモードを切り替えるシステムが搭載されています。
これがクロスビー4WDの最大の特徴です。
まずは4つの走行モードを一つ一つ見ていきましょう。
スポーツモード
力強いトルクを発揮。エンジン回転数を高めにキープすることで、パワフルでスポーティーな走りを実現します。
引用：スズキ公式HP
まあ簡単に言うと、峠道なんかを走るとき、変速や力加減を勝手に調整してくれるって感じかな
スノーモード
必要以上のエンジントルクを抑制し、タイヤの空転を抑えることで、雪道やアイスバーンでのスムーズな発進・加速をサポートします。
引用：スズキ公式HP
グリップコントロールモード
タイヤの空転が発生した車輪のブレーキ制御を早めかつ強くすることで、ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートします。
引用：スズキ公式HP
このモードは無事なタイヤによりたくさんのパワーを送り出して、抜け出しやすくするモードなんだ
ヒルディセントコントロールモード
自動的に車速を約7㎞/ｈに保って走行できます。急な下り坂でフットブレーキやエンジンブレーキを意図的に使う必要がありません。
引用：スズキ公式HP
燃費もいいぞ!! クロスビーの4WD
クロスビーのカタログ燃費は2WDが22.0km/L、4WDが20.6km/Lであり、その差は1.4km/Lです。
ガソリンの値段を仮に150円/Lとすると、100キロ走ったときのガソリン代は2WDなら682.5円、4WDなら727.5円になり、その差はわずか45円となります。
京都まで往復しても、100円違わないのね!!
この燃費はあくまでカタログ上の計算です。
実際の燃費は路面の状況や走り方によっても大きく変わってきますので、ここではざっくりと、4WDと2WDで燃費の差はあるものの、それほど大きくはないと覚えておいてください。
クロスビーの燃費について、詳しく知りたい方はコチラの記事をどうぞ
クロスビーの燃費は悪い?実燃費とカタログ燃費の違いを徹底調査
クロスビーの4WDシステムは、ボタン一つで切り替えられる手軽さが魅力です。
退屈な長距離運転も、これを使いこなせば楽しいドライブになるかも!!
気になる燃費も2WDとそこまでの差はないわけですから、4WDも選びやすくなってるんですね!!
《クロスビー》安さと広さが魅力の2WD
引用：スズキ公式HP
いっぽう、2WDの大きなウリは、何と言っても値段の安さ!!
そして4WDを上回る収納スペースの広さ!
その魅力を細かく見ていきましょう!!
こんなに安い!! クロスビーの2WD
まずは新車の価格で比べてみましょう。
上位グレードの「HYBRID MZ」でも、普及グレードの「HYBRID MZ」でも、4WDと2WDの差額は約14万円です。
確かにこれだけでも大きいんですが、クロスビー2WDの魅力はこれだけじゃないんです。
広さの秘密は床下収納!! 2WDのラゲッジアンダーボックス
覚えていますか?
先ほど「2WD車は4WD車よりも車内空間が広い場合が多い」という話がありましたよね?
クロスビーの2WDはまさにこのパターン!!
まずは写真をご覧ください。
引用：スズキ公式HP
これがクロスビーの誇る「ラゲッジアンダーボックス」です。
引用：スズキ公式HP
引用：スズキ公式HP
ベビーカーは上に物をのせるとゆがんじゃうし、何かの上に置くとバランス悪いし、厄介なのよね。
縦に入るのはいいわね
楽しい走行モード切替を持ち、イザというときにも頼りになる4WD。
何と言っても価格が安く、収納力で上回る2WD。
どっちがいいか、ますます迷っちゃいますね。
《クロスビー》結局どっちを買えばいいの!?
2WDと4WDの違いについては、だいたいわかってきましたね。
で、結局どっちを買ったらいいの? というと…
これはもう、アナタの使い方次第!! としか言えません!
当ブログでは、「こんな使い方なら2WDで充分」とか、「こういうところに行きたいなら4WDがオススメ」といったふうに、状況別にアドバイスします。
自分の住んでいる地域や使い方と照らし合わせながら、参考にしてみてください。
雪国に住んでいるなら4WD
赤信号で止まっているときに前輪の下が凍っているようなケースについてはすでにご紹介したとおりです。
雪国の冬道は悪路の代表格ですから、4WDの強みが最大限に活かせるフィールドと言えるでしょう。
さらに雪国では、出先で身動きがとれなくなるのは非常に危険です。
またそういう日にはJAFなどのロードサービスも出払っていることが多く、救助が来るまでに時間がかかってしまいがち、というのも「雪国あるある」です。
最悪の場合命に係わることさえありますから、雪国では特に4WD愛好者が多くいます。
天候が不安定な冬の日など、4WDならではの心の余裕が外出を後押ししてくれることもあります。
最近雪の多い地域に越してきたばかりで、4WDと2WDどっちにするか迷っている…
というアナタには、4WDがオススメです。
アウトドア派やウインタースポーツ好きにも4WD
キャンプ人気が高まってきた近年、「子供も大きくなってきたし、そろそろ家族キャンプにも行ってみたい!!」という方も多いんじゃないでしょうか?
そんなアナタにも4WDがオススメ。
なぜなら、キャンプサイト周辺の道は舗装されていなかったり、勾配がキツかったりする場合が多いからです。
こういう局面も4WDの得意分野です。
また「住んでいる地域は雪はそれほどでもないけど、冬はよくスキーやスノボに行く」という人も4WDはオススメです。
雪国で長く暮らしている人であれば、2WDでも過酷な冬道をある程度走るテクニックを自然に習得しています。
雪国の人がツルツル路面でも転ばずに歩けるのと一緒です。
でも、そうでない人が圧倒的に多いはずです。
慣れない冬道だからこそ、4WDの力を借りてラクに移動するのはいかがでしょう?
せっかく楽しみにしていたレジャーなのに、クルマのトラブルで足止め…
なんてガッカリしたくないですよね。
特にクロスオーバーSUVであるクロスビーの購入を考えている方には、こうしたアウトドアやスポーツシーンで使おうと考えている方も多いのではないでしょうか?
そんな「夏はキャンプ、冬はスキーやスノボ」というアクティブ派の方は、4WDを存分に使い倒してください!!
雪の多くない地域でマチ乗り中心なら2WDでも十分
上記の2つのいずれにも当てはまらない、というなら2WDで問題ないと思います。
これまで見てきたように、2WDには「安い・軽い・広い」という2WDならではのメリットもあります。
雪もしょっちゅう降るというわけでないなら、スタッドレスタイヤを履けば4WDでなくても困ることはまずないでしょう。
（東京などで雪が降ったときにみんなが大慌てするのは、スタッドレスタイヤを履いていないからです）
さらに都市圏であれば交通量が多いため多少の雪はすぐとけますし、緊急時のロードサービスなども地方に比べて充実しているはずです。
「もしものための4WD」ということはあまり考えなくても大丈夫ということですね。
4WDのポテンシャルを発揮する場はそれほど多くない地域にお住まいなら、車体価格や維持費が安い2WDを普段使いのために買うというのは大いにアリだと思います。
いざというレジャーの時にはレンタカーやカーシェアを利用するという手もありますしね。
《クロスビー》まとめ
- クロスビーの4WDは4輪全部が、2WDは前の2輪だけが駆動する
- 4WDは雪道や悪路に強い、2WDは構造がシンプルで安い
- クロスビーの4WDはボタン一つでモードが切り替えられる。燃費も2WDに迫る勢い
- クロスビーの2WDは4WDより約14万円も安い!! 床下収納も充実
- 雪国住まいやアウトドア派なら4WDがオススメ
- 雪が多くない地域でマチ乗り中心なら2WDでもOK!!
2WDと4WD、どっちにするか。
後から変えることはできませんし、その価格差14万円は決して小さくはありません。
あなたが悩みに悩んで悩みぬいて出した結論ならば、きっと満足できることでしょう。
この記事があなたのクルマ選びのお役に立てれば幸いです。
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コツは複数の買取業者を争わせることです。どの業者もライバル業者を意識せざるおえないので、相場より高い売却値段を提示してきます。
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